デザインフィードバックテンプレート
Miro のデザインフィードバックテンプレートを使用して、デザインの分析およびフィードバックを1つのボードだけで完遂できるようにしましょう。フィードバックをデザインプロセスの一部にすることで、多種多様な意見を収集することができ、イノベーションの創出を実現することができます。
デザインフィードバックテンプレートについて
デザインフィードバックは、デザイン思考のプロセスを改善するための効果的な手法の1つです。Miro のデザインフィードバックテンプレートは、チームでのフィードバック収集に非常に便利であり、優れたデザインソリューションの構築をサポートしてくれます。
デザインフィードバックとは?
デザインフィードバックとは、デザイナーが他のチームやプロジェクトメンバーから、建設的なフィードバックを得るための手法の1つであり、提案したソリューションが、その目的や目標を果たすことに十分であるかを評価する方法でもあります。
フィードバックを収集することで、ソリューションをデザインする際に見落としていた点を特定し、新たな視点でより効果的なソリューションを構築することができるようになります。また、デザインを作成する前から、問題を整理し、より良いソリューションを開発するための方法として、デザインフィードバックセッションを開催することもできます。
また、デザインフィードバックを行うことは、デザイナーが自身のデザインをより広い視野で評価することも可能にします。コラボレーションを促進し、チームでフィードバック文化を組織全体で推進しましょう。
デザインフィードバックテンプレートの使用ケース
プロジェクトのデザインにフィードバックが必要な場合や、会議でデザインフィードバックの進行を担当する時に、このテンプレートが役立ちます。フィードバックを収集することは、どのデザインプロセスにおいても非常に重要であり、色々な角度からの意見を集めることで、より革新的なデザインソリューションの実現が可能になります。
デザインフィードバックのやり方
初めてデザインフィードバックを開催する時、やり方に少し戸惑う人もいるでしょう。まずは、フィードバックセッションが建設的なもので、次のアクションの起点になるようにすることが重要なゴールです。
このテンプレートでは、以下の手順でデザインフィードバックを進行することができます:
アジェンダの提示:セッションを開始する前に、ミーティングの目的や進行方向を参加者に共有しましょう。目的を伝えることで、参加者から役立つ意見を引き出すことができるようになります。
ルールの規定:フィードバックを共有する上でのルールを規定しましょう。批判を受けることはあまり気分が良いものではありませんが、フィードバックの共有の仕方によりその問題を簡単に解消することができます。建設的な意見の共有の仕方を奨励し、アイデアを発表した本人ではなく、アイデア自体に「批判」ではなく「アドバイス」の共有ができるようにしましょう。
デザインの共有: デザインをボードに追加するか、他のメンバーにデザインをコピー&ペーストするようリクエストしましょう。ボードにデザインを追加した後は、より関連性のあるフィードバックが収集できるよう、デザインの詳細や情報を追加してください。
デザインフィードバックの構成要素
デザインフィードバックに際して、メンバーをボードに招待し、自身の思考プロセスやデザインソリューションを確認してもらいましょう。
デザインフィードバックテンプレートでの記入に必要な要素を以下でご説明いたします:
フィードバックが必要なデザイン:フィードバックを受けたいデザインまたはワイヤーフレームを追加します。
コンテクスト:他のメンバーがすでにあなたのアイデアやデザインを理解していると思い込まないようにしましょう。どのような問題があり、どのような解決策が必要なのか、全体像を理解してもらうための資料や情報を追加してください。
必要なフィードバックの提示:どのようなフィードバックが欲しいのか、具体的に提示しましょう。何を分析するのか、どのような点でフィードバックが必要かを書き出してください。
質問:デザインプロセスについて質問するための時間を設けましょう。関連するものであれば、どんな質問も受け入れるようにしましょう。
提案内容:メンバーからどのようにすればデザインを改善できるのか提案を受けましょう。他の人のアイデアやコメントを集めることにより、多角的にデザインを見直すことができるようになります。
次のステップ:デザインを改善するためや、成果を得るための実行可能なステップを考えましょう。
デザインフィードバックの例
ここでは、アプリ用ワイヤーフレーム作成時の例を見てみましょう。調査段階で、新しいユーザーフローが必要であることが判明します。サービスを最適化するため、または新しいユーザーフローのアイデアを生み出すために、デザインフィードバックセッションを開催して、新しいユーザーフローのデザインに対するフィードバックを収集することができます。
セッションを進行する際、以下の点を参加者と共有するようにしてください:
前のユーザーフローよりも良い点。
新しいデザインはユーザーフレンドリーか。
新しいユーザーフローは、ビジネスやクライアントにとって価値のあるものなのか、ニーズに対応しているのものなのか。
それから、あなたのデザイン思考プロセスを説明し、どのような視点で現在の状況に至ったのか理解してもらうために、情報や資料を共有しましょう。その後、質疑応答を通して、解決策やフィードバックを付箋でボードに追加しましょう。
セッションの最後に、フィードバックに基づいた実行可能なステップを全員で書き出し、目標を達成するためのデザインプロセスの改善を始めましょう。
どのようにしてフィードバックを共有すれば良いですか?
デザインフィードバックを行う際には、分析すべき点に焦点を当てることが重要です。思い込みで判断する前に質問し、プロジェクトの欠点だけでなく、長所も評価するよう心がけましょう。チームでフィードバックセッションを行うことで、他の視点からの分析が可能になります。
デザインフィードバックのメリットは何ですか?
デザインフィードバックのやり方はプロジェクトによって異なりますが、重要なポイントはいつも、建設的なフィードバックによってデザイナーがプロセスを改善し、新しい視点から革新的なソリューションを生み出すことができるような、ポジティブなフィードバック文化を構築することにあります。この時間を利用して、チームとしての繋がりを深くし、お互いのアイデアから様々なことを学びましょう。
顧客接点(タッチポイント)マップテンプレート
活躍するシチュエーション:
Desk Research, Product Management, Mapping
お得意様を引き寄せ、引き留めておくには、顧客のペインポイント、要望、ニーズを理解することから始めなければなりません。顧客接点(タッチポイント)マップは、サービスの登録からサイトの使用、製品の購入まで、顧客がたどる道筋を見える化することで、それを理解するのに役立ちます。また、2 人として全く同じ顧客はいないので、CJM を使用すれば、製品にたどり着くまでの複数の道筋を立てることができます。すぐに、そうした行動を予測し、あらゆるステップで顧客を満足させることができます。
エクスペリエンスマッピングテンプレート
活躍するシチュエーション:
Desk Research, Mapping
エクスペリエンスマップテンプレートを使用して、顧客のニーズと要求に応じた製品計画を策定しましょう。製品開発とブランディングに顧客中心のアプローチを導入します。
リモートデザインスプリント
活躍するシチュエーション:
デザイン, デスクリサーチ, スプリントプランニング
デザインスプリントでは、4、5日間かけてプロトタイプの設計、反復、テストを集中的に行います。デザインスプリントは、旧態依然の作業プロセスから脱却し、新鮮な視点を見出し、ユニークな方法で問題を捉えて、迅速にソリューションを開発するための手法です。デザインスプリントは、Google によって発案された高速フレームワークであり、問題に対するチーム間で認識の統一や、複数の解決策の考案、プロトタイプの作成とテスト、ユーザーからのフィードバックを短期間での収集するために使用されます。このテンプレートは、ビジネス中心のデザインコンサルタントである JustMad が初めて考案し、世界中の分散したチームによって活用されています。
ユーザーインタビュー用テンプレート
活躍するシチュエーション:
Desk Research, Product Management
ユーザーインタビューとは、リサーチャーがユーザーにトピックに関する質問をする UX リサーチの手法です。これにより、チームはユーザーデータを素早く簡単に収集し、ユーザーに関する詳細情報を把握することができます。一般的に、組織はユーザーインタビューを実施して背景データを収集し、テクノロジーの利用方法の理解、ユーザーの製品との関わり方のスナップショット作成、ユーザーの目標やモチベーションの理解、またユーザーのペインポイントの特定などに役立てます。このテンプレートを使用して、インタビュー中にメモを記録し、ペルソナの作成に必要なデータを収集します。
HEART テンプレート
活躍するシチュエーション:
Desk Research, Project Management, User Experience
HEART フレームワークは、Happiness(幸福)、Engagement(エンゲージメント)、Adoption(採用)、Retention(継続)、Task Success(タスクの成功)の5つの要素から構成されています。これらはユーザー体験の柱であり、HEART フレームワークが主要な指標として採用されている理由です。Google の研究チームが開発したこのフレームワークは、大企業に対して、大規模なユーザー体験を正確に測定する方法を提供し、製品開発のライフサイクルを通じて参照することができます。HEART フレームワークは 5 つの指標を使用しますが、すべてのプロジェクトでその 5 つが必要なわけではありません。代わりに会社やプロジェクトに最も有効なものを選ぶことができます。
帆船テンプレート
活躍するシチュエーション:
Agile Methodology, Meetings, Retrospectives
帆船のふりかえりを使えば、チームはあまりプレッシャーを感じることなく、プロジェクトへの対応をふりかえることができます。リスク(岩礁)、遅延(投錨)、チームによる支援(追い風)、目標(目的地)を定義することで、次のスプリントに向けて、うまくいっていること、改善すべきことを整理することができます。帆船の運行に例えてチームの動的な側面にアプローチすることで、遅延要因や目標達成を後押しする要因が明確になり、目的地のイメージが共有できるようになります。