UML Sequence Diagram

UML シーケンス図テンプレート

シーケンス内の事象が相互に作用する順序を一目で理解できるようにしましょう。

UML シーケンス図テンプレートについて

シーケンス図は、システム内のオブジェクトの相互作用を順次に描写するツールです。チームはこの図を用いて、作業プロセスの概要を把握することができます。

以下で UML シーケンス図テンプレートについて見ていきましょう。

シーケンス図とは?

シーケンス図とは、システム内のオブジェクト間の相互作用を順次表示していくUML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)図のことです。相互作用図の一種であり、UMLシーケンス図とも呼ばれます。

システムシーケンスダイアグラムは、オンラインショッピングストアでのカスタマージャーニーマップや、特定のビジネス機能のハイレベルな詳細を理解するために使用することが可能です。

最初のシナリオでは、顧客はダイアグラムの要素と相互作用する「アクター」つまり外部のエンティティです。2 番目の例のダイアグラムでは、必ずしも 「アクター」 を追加する必要はありません。

チームはこの図を使って、既存のシステムを分析することができます。

しかし、シーケンス図の主要な使用例は、将来のシステム実装に必要となる条件文書であり、スタッフやアナリストが新しいシステムを設計するとき、このシステムがどのように動作するかを示すために、1つまたは複数のシーケンス図が使用されます。

Miro のシーケンス図を使用するメリット

以下ではシーケンス図を使用するメリットについてご紹介します:

1. インターフェースやロジックの問題を早期に発見 

シーケンス図の作成は、システムの細部まで作り込む必要があるため、実装段階よりずっと前に問題点を発見することができます。

2. コラボレーションツールとして使用

シーケンス図は、チームミーティングやプロジェクトの際に、システムがどのように動作するのか、あるいは動作すべきかを明確に描写したい場合に有効です。そのため、コミュニケーション図として使用することができます。

3. 詳細まで把握

シーケンス図を使用することにより、ショッピングサイトや新しいアプリなど、さまざまな抽象度でシステムを調査することができます。

4. いつでも簡単に更新

チームは、事象や状況の変化に合わせて、シーケンス図内のすべての要素を、図全体を書き直すことなくいつでも更新することができます。

シーケンス図テンプレートの使い方

Miro の UML シーケンス図ツールにより独自のシーケンス図を簡単に作成し、チームと共有することができます。まずは「シーケンス図テンプレート」を選択し、以下のステップから作成してください:

ステップ1- ライフラインの定義: ライフラインは、相互作用している要素やオブジェクトの挙動を表します。このとき、1つのシーケンス内に2つ以上のライフラインが存在することがあります。各ライフラインは、ダイアグラムの上部にあるボックス内に配置され、その下に縦の破線が表示されます。

ステップ2- メッセージの記入:メッセージは、ライフライン間の相互作用です。メッセージは、水平の矢印で表されます。シーケンス図では、7 種類のメッセージを使用することができます。

ステップ3- アクターの定義:アクターとは、シーケンスと相互作用するが、そのシーケンスの一部ではない、外部の実体のことを指します。例えば、オンラインショッピングでは、「アクター」は顧客であり、ショッピングシステム(例えば、「カートに入れる」→「合計」→「注文を確定する」)がシーケンスとなります。

ステップ4- アクションバーの追加:アクティベーションバーは、ライフラインの下に配置する薄い四角形で、タスクの完了にかかる時間を表します。ライフラインの上に複数のアクティベーションバーを追加することができます。

ステップ5- 他の重要要素を追加:複雑なシーケンス図では、オルタナティブ、オプション、 ループなどのフラグメントを追加して、異なるシーケンスを表現することができます。

シーケンス図の例

ファーストフード店の注文システムを例に、シーケンス図の仕組みを理解しましょう。

このシーケンスでは、顧客がが注文をしようとするときに、次のようなやりとりが行われます:

  • 顧客が注文カウンターに行き、注文をする。

  • 注文カウンターのスタッフが注文を確認し、注文内容をキッチンに伝える。

  • キッチンスタッフが調理し、再び調理したものをカウンターに届ける。

  • 注文カウンターのスタッフが注文品を顧客がに手渡す。

このシナリオのシーケンス図の例では、顧客、レジ、キッチンの3つがライフラインとなり、メッセージをやり取りし、各メッセージが交互に作用し合います。

この一連の流れの中で行われるアクションがメッセージです。例えば、「注文する」、「注文を確認する」、「注文内容を準備する」、「注文を配送する」などがメッセージです。

Miro の UML 図作成ツールではさまざまなニーズに合った UML 図 の作成ができる図表のデザインがそろっています。UML シーケンス図テンプレートを使用してシステム内のプロセスの流れを簡単に可視化しましょう。

UML シーケンス図よくある質問

アクティビティ図とシーケンス図の違いは何ですか?

シーケンス図とアクティビティ図はどちらも UML 図に属しますが、その用途は異なります。シーケンス図は、システム内の2つ以上の要素が相互作用する順序を描いたものであり、アクティビティ図は、あるアクティビティから別のアクティビティへの実行フローを描いたフローチャートです。

オンラインでシーケンス図を作成するにはどうすればよいですか?

Miro のようなプラットフォームを使用すれば、数分以内にオンラインでシーケンス図を作成することができます。シーケンス図のテンプレートを選択し、その要素を必要に応じてカスタマイズするだけです!

シーケンス図の基本的な要素は何ですか?

シーケンス図の最も重要な要素は、ライフライン、メッセージ、アクター、およびアクティベーションです。また、複雑なシステムや繰り返し発生するシステムを表現するのに役立つより複雑な要素も存在します。

シーケンス図ではどのような動作を表現することが可能ですか?

シーケンス図は、システム内の 2 つ以上の要素がどのように相互作用するかを、その相互作用の順序を追って示したものです。UML 図では、アプリケーション内のオブジェクト間でやり取りされるメッセージの順序を強調することができます。

UML シーケンス図テンプレート

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