活用する製品アップデート

Miro イノベーション・ワークスペースのご紹介

公開日 2024年10月31日 最終更新日 2024年10月31日

Miro イノベーション・ワークスペースのご紹介

新しいイノベーション・ワークスペースで、より迅速に成果を出す

Miro最高製品責任者 Jeff Chow

チームが協力し合えば、最高の成果を生み出すことができる。」私たちはMiro史上最大のアップデート「イノベーション・ワークスペース」を発表します。

「イノベーション・ワークスペース」は、Miroの歴史の中で最も重要な製品のアップデートです。Miroの「インテリジェント・キャンバス」は、チームが変革を成し遂げるための様々な仕組みを備え、共に働き、より速く自分たちでイノベーションを起こす道を見つけられるように促します。

Miroは、変革、イノベーションにこだわります。

チームが一丸となって次の大きなものを生み出すとき、人間が協力しあい、喜びを感じ、一緒に味わうことができます。それは美しく、生まれてきた甲斐があったと、全身の細胞が沸き立つのと同時に、心穏やかな満たされた時間だと思うのです。とはいえ、毎回、何度でもとはいかず、失敗するものですよね。

誰もが失敗はしたくないので最善を尽くして始めるものですが、行き詰まる理由は山ほどあります。もしかしたら、作業が多くのツールにまたがっていて、情報を見つけるのにバットマン並みの探知能力が必要なのかもしれません。異なるチームと話をするとき、まるでエイリアンとコミュニケーションを取ろうとしているように感じるかもしれません。ミーティングが多すぎたり、少なかったり、あるいはちょうどいい量のミーティングが、全く適切でない相手とばかりと行われているのかもしれません。

組織がどのように働きたいかということと、実際にどのように働いているのかということの間には、大きな断絶があるものです。私たちは、イノベーションを推進するための「プロセス」は、もはや事実上、存在しない状況に陥っているのです。そう、まるで「プロセス」が目的になってしまっているかのように。「プロセス」「業務」、それ自体が目的。どこにも辿り着けない道。

だから私たちは、私たちの働き方について批判的な質問をする時が来たと考えています。

  • チームは、解決すべき問題について適切な洞察と組織としての共通理解を持っているだろうか?
  • 私たちは効果的に解決策を共同創造しているだろうか?
  • 私たちは困難を克服するのに十分な機敏さを持ち、方向転換する力を与えられていると、感じているだろうか?

これらは、技術を増やせば解決する(だけの)プロセスの問題ではありません。実際、テクノロジーが多すぎることが問題になっているケースさえあります。これらの問題を解決するには、考え方と行動の両方を変える必要があるのです。つまり、イノベーションと発明の習慣を、組織全体に根付かせるということです。

どうやって?複雑なワークフロー、失われたコンテキスト、バラバラに縦割りでサイロ化された情報など、チームのスピードを低下させている複雑な問題を解決し、全員が安心して集まり、イノベーションの準備を整え、進めていくための「働く場所」をつくること。企業がイノベーションのライフサイクル全体を管理することで、チームはアイデアから成果までをより早く得ることができるようになります。それが「イノベーション・ワークスペース」です。

イノベーション・ワークスペースは、チームが非構造的な仕事から構造的な仕事へとシームレスに移行し、また戻ることができるため、摩擦を排除し、最も重要なこと、つまりコラボレーションと問題解決の技術に集中し続けることができます。

これらはすべて、2つのものによって実現されています。1つ目はインテリジェント・キャンバスで、単なるタスク追跡やドキュメントの保存ではなく、リアルタイムのビジュアル・コラボレーションのために設計された無限の遊び場です。チームがキャンバス上で共同作業を行う際、テーブル、ドキュメント、プレゼンテーション、ダイアグラム、プロトタイプなどのフォーマットやアプリケーションを活用することができます。これらはすべて、エンタープライズグレードのセキュリティとコンプライアンスによってサポートされています。

もうひとつは、もちろんAI。私たちは、アイデアを形にしたり、効果的なコラボレーションを実現したり、プロジェクトを成功に導くなど、仕事のあらゆる段階でAIがチームを支援すべきだというシンプルな信念を持っています。そのため、私たちはAIをキャンバスに深く組み込むことで、摩擦を取り除き、イノベーションのペースを早めていきたいと思っています。

テクノロジーだけでなく、イノベーション・ワークスペースは4つの基本的な信念に基づいて構築されています:

  • 一緒にイノベーションを:イノベーションはキャンバスの上で生まれるものです。そのため、私たちはすべてのチームがキャンバスをより簡単に使えるようにし、企業がサイロをなくし、コラボレーションをよりインタラクティブで魅力的、包括的なものにできるようにしました。
  • より速く革新する:硬直化した仕事の進め方や複雑なツールは人の動きを鈍らせます。イノベーション・ワークスペースがあれば、チームは勢いを失うことなく、アイデアから成果まで、そしてまた戻ってくることができます。
  • 自分のやり方でイノベーションを起こそう:ビジネスはすべて異なります。一般的なアプリケーションとの統合であれ、キャンバス上でカスタマイズされたワークフローの構築であれ、私たちはチームが最適な方法で仕事ができるよう支援します。
  • 安全にイノベーションを起こそう:セキュリティがイノベーションの障壁であってはなりません。そのため、イノベーション・ワークスペースには、データ保護とガバナンスのための最先端の機能が装備されています。

イノベーション・ワークスペースを実現するために、本日発表する新機能のいくつかを見てみましょう。

共に革新する

コラボレーションはMiroで構築するすべてのものの中心にあります。それは、皆が必要な情報に即座にアクセスできるように、様々なコミュニケーションをサポートすることを意味します。また、楽しく魅力的なツールを作ることも重要です。優れたアイデアはどこからでも生まれる可能性があるため、私たちは、チームの最も寡黙なメンバーでも発言できるようにしたいと考えています。私たちはそれをどのように実現しているのでしょうか。

新しいキャンバス

私たちはミロのビジュアル体験を刷新し、より活気に満ちた遊び心のあるものにします。実際、コラボレーションはかつてないほど素晴らしいものになりました。この刷新には、クリックすると変化したり反応したりする新しいインタラクティブなステッカー、刷新された付箋、より豊かなカラーパレットが含まれます。 

新しいインテリジェント・ウィジェット

7月に最初のインテリジェントなウィジェットを発表し、ドット投票やユーザーリストなどのインタラクティブな体験をMiroに導入して、チームがキャンバス上で一緒に制作することを奨励しました。現在、4つの新しいウィジェットをリリースし、コラボレーションをさらに支援していきます。

  • アライメントスケール:スケールに投票することで、グループの脈拍を素早く測ることができます。
  • スピナーホイール:ホイールにチームメイトやオプションを追加し、ランダムに1つを選択する。
  • Tシャツのサイズ:タスクのサイズを素早く簡単に見積もる
  • 付箋スタック:付箋を作成し、掴み、配置するのがこれまで以上に速くなります。

ビデオ通話

ビデオ通話で双方向性をさらに高め、実際に仕事をしているのと同じ場所で仕事についてチャットしましょう。全員の準備が整うなら、面倒な招待やら会議設定やらを省略してハドル(さっと始められる会議)を開始し、オフィスやタイムゾーンが違っても、肩を並べて仕事をしている感覚を再現しましょう。後でミーティングを開きたい?GoogleカレンダーやOutlookで通話をスケジュールし、ボードから直接参加できます。定期的なミーティングごとにボードを作成すれば、メモやアジェンダ、アクションアイテムを紛失することはもうありません。

キャッチアップ

真のコラボレーションは、バーチャルであれ、対面であれ、人々が一緒にいるときだけに起こるものではありません。たとえ一人でプロジェクトに参加する場合でも、スピードアップをサポートすることが重要なのです。それがキャッチアップの機能です。Miro AIを使用して、キャンバス上の最新の状況を視覚的に要約するので、気後れすることなく、重要なアップデートやアクションを即座に特定することができます。チームメンバーでフィルタリングして、最後にアクセスして以降の特定の人の発言や行動を調べることもできるのです。

より速く革新する

イノベーションに関しては、市場投入までのスピードが重要であることはみなさんも十分にご承知のことでしょう。しかし、仕事があまりに硬直化し、迅速に動くことが不可能に感じられることは、誰にでも起こり得ます。残念ながら、私たちをつなぐためにデザインされたはずのツールが、チーム間の障壁になってしまうことも多いのです。あるいは、プロセスについて考えることに時間を費やしすぎて、製品について十分に考えることができない、といったことも考えられます。イノベーション・ワークスペースは、ツールを増やすことなく、仕事に適した統合された場を提供します。

今や、AIを抜きにしてスピードは語れません。Miro AIはチームがより速く動くために、Miroの真っ白いキャンバスがみなさんの迅速な仕事を支えるものであるために作られました。Miroのキャンバスには毎日1,200万枚以上の付箋が貼られています。それは、1,200万ものアイデアが調査され、グループ化され、吟味され、要約されるのを待っている、ということにもなるのです。これらのステップを自動化すればするほど、チームはアイデアから成果までより速く到達することができます。

資料

キャンバスは、アイデアが形になるまで付箋紙や写真、図などをぽいぽいっといつでも投げ込むことができます。しかし、時にはきれいな書式のテキスト文書にまとめたいこともあるでしょう。それがDocsです。

“インタラクティブな投票、データテーブル、ドキュメントなどのMiroの新機能は、当社のデザイナーにとって、アイデア出しワークショップやユーザーフローの最適化のような活動をより速く、より楽しくしてくれます。”

– ジョン・ラザラ、Telstraのデジタル・エクスペリエンス・デザイン主任

これは、専門的な小説を書くような総合的な編集ツールではありませんが、あなたのアイデアをとらえ、言葉と作品をより近づけるのには十分といえます。Docsを使って、リサーチ計画のアウトラインを共同で作成したり、製品概要を書き上げたり、ディスカッションガイドを作成したり、あなたのビジョンを効果的に伝えたりしましょう。さらに便利なのは、AIがボタンひとつでこれらの作業をすべて代行してくれるため、数時間から数日の時間を節約し、フィードバックの収集や意思決定のスピードアップに集中することができます。

テーブル

Miroでの作業をより体系化する方法は、軽量化されたドキュメントだけではありません。また、我々は、Miro のカンバンを使用したり、他のツールからタスクをインポートするだけでなく、進捗状況をよりよく追跡できるようにする方法についても、考えてきました。プロジェクトデータを視覚化し、アイデアを実際の計画に変えるシンプルで強力な方法について、です。この機能では、タスクをドラッグ&ドロップし、タイムラインを設定し、マイルストーンを調整します。また、テーブルからタイムラインビューに切り替えて最適な視覚化を行うことができるので、作業中の場所からタブを切り替える必要はありません。そして、テーブルの最も優れた点は、それがキャンバス上にあるということです。

プロトタイピング

DocsとTablesはどちらも、初期のアイデアから具体的な製品への重要な移行において、チームを支援するために設計されています。これは、プロジェクト全体の中で最も重要な部分であるため、最も時間がかかり、複雑であることが多いのは偶然ではないかもしれません。デザイン案、コンセプト、プロトタイプが含まれ、それを完成させるための適切な人材がチームにいなければ、さらに難しくなります。

MiroのAIプロトタイピングを使えば、チームはテキストプロンプトや付箋から編集可能なワイヤーフレームを生成し、ドラッグ&ドロップエディタでUIデザインを作成し、集中没入モードでクリックスループロトタイプを視覚化することができます。つまり、製品チームやマーケティング担当者は、コンセプトを軌道に乗せるためにデザイナーに「とにかく何か作ってくれ」と懇願する必要がなくなるでしょう。その代わり、デザイナーは自分自身を憐れむのをやめて、本当に関心のある技術により集中することができます。そして、勝利はそれだけに留まりません。ビジネスにとっての最終的な結果は、プロジェクトが最初の発見からより詳細な検証へと進むスピードが劇的に向上することなのです。

“Miroの画期的な新しいAI機能は、生産性を向上させ、発見から納品までのプロセス全体を通して、アイデアを実用的な成果へと変換するのを加速させるでしょう。”

– レッドハットのシニア・ディスティングイッシュト・エンジニア、ヤン・マーク・ホルツァー氏

イノベーションを起こそう

全てのビジネスは異なります。そのため、Innovation Workspaceは全てのチーム、ユースケース、業界に適応するように構築されており、キャンバス上で簡単に独自のワークフローを構成することができます。160を超える統合と6,000を超えるプライベートアプリをサポートするMiroプラットフォームから始まり、5,000を超えるテンプレートを作成した情熱的なMiroエキスパートのコミュニティに至るまで、ゼロから始める必要はありません。

新しい統合

Miro は Microsoft 365 との統合スイートを拡張しており、ドキュメント、プレゼンテーション、スプレッドシートを Miro に取り込むことができます。また、PowerBIを使用して、チームがキャンバス上で直接ライブデータを調整できるようにします。また、MiroをMicrosoft Copilot導入し、Teamsを離れることなくMiroから関連するコンテキストやデータを簡単に表示できるようにします。

MiroとAdobe Express最新の統合により、キャンバスに直接強力なクリエイティブツールがもたらされ、デザイン、コンテンツ、ソーシャルメディアキャンペーンをキャンバス上で一箇所で作業し、コラボレーションすることができます。AIについても忘れてはなりません。GleanMiroに導入することで、企業のナレッジをMiroですぐに使えるようにし、キャンバス上でインサイト主導のワークフローを作成できるようにします。

“Miroと提携し、Adobe Expressの強力なデザインツールをMiroのコラボレーティブ・キャンバスに直接導入できることを嬉しく思います。これは、チームがワークスペースを離れることなく、アイデア出しから実行までシームレスに移行できるようにするための大きな前進です。”

– アドビのCreative Cloud開発者プラットフォーム担当副社長、オーブリー・キャッテル氏

最後に、複雑なクラウドアーキテクチャをMiroに自動的にインポートする新しいAWS統合により、クラウドコラボレーションをより視覚的でコラボレーティブなものにします。AWSコスト計算アプリと組み合わせることで、クラウドの可視化とコストの最適化を1か所に集約し、チームはより迅速に実行できるようになります。

AIキーを持ち込む

私たちは独自のAIツールを開発するだけでなく、企業が現在行っている人工知能への投資からより多くの価値を引き出すお手伝いもしています。私たちはこれを「Bring Your Own AI」と呼んでいます。APIキーを使って、キャンバス上でOpen AIやAzure経由のOpen AIを活用することができるのです。

カスタマイズ可能なウィジェットとアクション

また、イノベーション・ワークスペースが個々のビジネスに最適に機能するようにしたいと考えています。そこで、コーディング能力を全く必要としないカスタマイズ可能なウィジェットを作成しました。設定可能なウィジェットは、割り当てた値を素早く処理して業務のワークフローを強化します。アクションボタンでは、キャンバス上で好きなアクションをトリガーするショートカットを作成できます。たとえば、ユーザー調査の質問をワンクリックで完全なインタビュースクリプトに変えることができます。

安全に革新する

世界で最も大きく、最も複雑で、最も高度に規制された組織が、技術革新のためにMiroを信頼するのには理由があります。当社は、企業が最も機密性の高いデータを保護するのに役立つ高度なコントロールを提供し、組織、チーム、ユーザーレベルで設定できるようにして、セキュリティと生産性のバランスを取れるようにしています。また、当社の高度なセキュリティおよびコンプライアンスアドオンであるEnterprise Guardを使用すると、コンテンツレベルでセキュリティを適応させることもできます。新機能のいくつかを見てみましょう。

データ・ディスカバリー

御社のMiroボードにどのようなデータが存在するのかを理解するのは難しいことです。そこで、それを発見する新しい方法を提供します。OCRを使用して画像全体をスキャンする拡張キーワード検索を利用できるようになりました。Jiraカードやコードブロックを含むMiroボードをピックアップするウィジェットタイプのデータ発見でこれらの検索を補い、さらに正確な結果を返すことができます。さらに、何を探しているのかよく分からない場合のために、技術図や企業戦略など、いくつかのカテゴリーにまたがる機密データを Miro 環境で自動的にスキャンするビルトインのデータディスカバリーが用意されています。機密情報が見つかったら、インテリジェントガードレールを適用することで、自動的にアクセスや共有を制限することができます。

Microsoft Purviewとの統合

また、情報ガバナンスアーキテクチャは、すべてのアプリケーションで一貫性を保つことが重要です。そこで、Microsoft PurviewからEnterprise Guardへの機密情報分類のインポートを簡単にしました。 

革新はキャンバスにある

Miroでは、イノベーションはMiroのキャンバスから生まれていくものだと考えています。全ての機能と技術を組み合わせることで、イノベーション・ワークスペースはイノベーション・ライフサイクル全体のための自然な拠点となります。なぜなら、チームが同じ場所で素晴らしいアイデアを発見し、定義し、提供するために集まってこそ、想像力と同じスピードで真に前進することができるからです。

Miroは、世界で8,000万人が利用し、25万以上の企業が採用しているイノベーションワークスペースです。組織が生産的に業務を進めるための多くの機能とエンタープライズ水準のセキュリティを備え、日本では120万人以上に幅広くご利用いただき、TOPIX100の60%以上の企業に採用されています。試験的に導入してみたい、説明を聞いてみたいなどのご要望がありましたら、お気軽にお問合せください。

もう少しプロダクトの概要を知りたい方は、マンガで分かるMiroの可能性活用についての記事を是非ご覧ください。

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