Miro の 7 つのおすすめふりかえりテンプレート

チームのふりかえりをこんなに好きになるとは全く思っていませんでした。以前は、非エンジニアリングチームには関係のないこと、あるいは事後分析(通常、何かがうまくいかなかったときにのみ行われ、後悔や非難の感情を伴うことが多い)の双子のようなものだと切り捨てていました。

しかし、Miro でふりかえりに参加し始めて、私の考え方はすぐに変わりました。当社の継続的改善の哲学は、「毎日自分たちをより良くする」というコアバリューに表れています。

サラは、積極的なコラボレーション、チーム作り、コンテンツに情熱を注いでいます。 

実際に、私たちが常に学び、成長し続けるための方法のひとつは、チームレベル、会社レベル、そして特定のプロジェクトでふりかえりを実施することです。

「私の考えでは、ふりかえりは最も重要なアジャイルの儀式ですが、多くのチームが省略しがちです。ふりかえりをすることで、仕事そのものではなく、チームの働き方を見直し、変える力を得ることができます」と、Miro のピープルデザイン責任者であるヴァネッサ・セキーラは言います。

この体験は前向きで、エネルギーを与え、洞察に満ちたものです。私のチームは四半期ごとにふりかえりを実施し、最後に必ず 2 つか 3 つの重点分野を選び、具体的なアクション・アイテムと担当者を決めています。(今期は、チームの絆を深めるためにリモートフレンドリーな懇親会を導入し、会社の優先事項を把握するための質疑応答セッション(AMA)にシニアリーダーを招待しています。)私も今となっては、ふりかえりの信者です。

ふりかえりテンプレートの選び方

これほど簡単なことでありながら、選べるふりかえりの種類があまりにも多くありすぎると感じることがあります。どれにするかどうやって決めればいいでしょうか?結局その答えは、「場合によります」。得られる成果も、何についてふりかえるによって大きく左右されます。

「あなたが選ぶフレームワークは、チームから良い結果が得られるものであれば何でもいいのです」とMiroのアジャイルコーチであるピート・リムは解説しています。「私はファシリテーターとして、本当にシンプルなものから始めて、チームがそれに慣れるまでしばらく同じものを続けるのが好きです。そうすれば、新しい形式を学ぶための余計なエネルギーを使わずに済みます。」

同時に、頻繁にふりかえりを行うチームは疲労が蓄積し、新たなアプローチが必要になるかもしれません。

「ふりかえりのフォーマットを変えることは重要です。そうでないと、たとえファシリテーションがうまくいったとしても、チームは流れ作業になってしまいます」とヴァネッサ・セキーラは助言します。

とはいえ、好みやお気に入りは人それぞれです。Miro のさまざまなチームや状況での効果に基づいた、おすすめのふりかえりテンプレートをご覧ください。

開始・停止・継続によるふりかえり

向いている用途:具体的な行動を特定する、過去と未来の両方を見る

「開始、停止、継続」は、非常に行動指向のレトロフレームワークであり、チームがどのような行動を止める、あるいは継続する価値があるか、またどのような新しいアイデアを試す価値があるかを判断するのに役立ちます。私たちはこのテンプレートを、2020 年のバーチャル・オフサイトで実施した 400 人規模のふりかえりのベースとして使用しました(ここまで大規模なフィードバックエクササイズがどういうものかを見たい方は、上のカーソル群をご覧ください。とても賑やかですよ!)

「開始、停止、継続」のシンプルさが大好きです。私がよくする変更のひとつは、ステップの順番を変えて、「開始」を最後にすることです。人は、未知の領域に踏み込む(「開始」)前に、すでに存在しているもの、つまり良いこと(「継続」)と悪いこと(「停止」)の両方について考える方が簡単だと考えるということがわかりました。

喜・怒・哀によるふりかえり

向いている用途:プロジェクトの感情的な影響を発見、個々の視点を共有する

名前からわからないかもしれませんが、このふりかえりテンプレートは感情に関するものです。他のアプローチのほとんどが、何が起こったか、人々が何をしたか(あるいはしなかったか)に焦点を当てるのに対し、このテンプレートは、仕事を遂行する際のチームの感情の流れを掘り下げます。

皆がリラックできるように、私は通常、いくつかの感情絵文字や GIF を追加しますが、 もちろんポップカルチャーの参照が好意的に受け取られるかどうか(または、特に文化の違いを超えて、すべての人に理解されるかどうか)は、グループの雰囲気を考慮しなくてはいけません。

3 つの何(出来事・学び・行動)のふりかえり

向いている用途:特定された問題に具体的に結びついたアクションアイテムの作成

このエクササイズは学習環境のために作られましたが、チームでの使用にも最適です。この構成は、出来事(what)、その出来事の意味合い(so what)、そして次のステップ(now what)を中心に基づいています。このフレームワークを使って、完了した仕事、納品したプロジェクト、受け取ったフィードバックを理解することができます。

「What、So What、Now What」は、それぞれの項目が 3 つのカテゴリーに通じる独自のストーリーを持っているところが他と少し違います。つまり、それぞれの「What」に対応する「So What」と「Now What」があることで、ストーリー全体を結びつけ、すべてに次のステップを用意することができるのです。

ピート・リムは、これらの行動を確実に実行するためには焦点を絞ることが重要だと指摘しています。彼は、「What」の段階でブレインストーミングを行い、その後、議論したい 3 ~ 5 項目を投票で決めることを勧めています。また、「『Now What』にたどり着くまでに、行動を 3 つ以下に絞るべきです。そうでないと、実行しない可能性が高くなります」と付け加えています。

ピートはまた、「What」の段階にタイムラインを追加して、何が起こったかを視覚化しやすくしたり、その出来事がポジティブなことなのかネガティブなことなのかを色で示したりすることが気に入っています。

4L のふりかえり

向いている用途:学習に集中する

このふりかえりは、プロジェクトやスプリント、四半期がどのようなものであったか、成長や学習に焦点を当てながら、チームの状況を把握したいときに便利です。4 つの象限は通常、「Loved (好きだったこと)」、「Learned (学習したこと)」、「Lacked (欠けていたこと)」、「Longed for (望んだこと)」ですが、チームによっては修正することもあります。

「多くの人は『Lacked (欠けていたこと)』と『Longed for (望んだこと)』の区別ができません」と、ピート・リムは解説しています。どの四分円に付箋を貼ろうか迷っていると、気が散って貴重なふりかえりの時間を無駄にしてしまいます。

一つの提案は、「Lacked (欠けていたこと)」の代わりに「Loathed (嫌いだったこと)」を使うことです。しかし、このような強いレッテルを貼ることをためらう人も見受けられます(毎週の定例ミーティングが本当に嫌いなのか、それとも生産性が低いだけなのか?)。そこで、他の選択肢として、100% 頭韻を踏む必要はないと認識し、必ずしもLで始まらなくて良いので、よりマイルドな用語を使うことです。

帆船のふりかえり

向いている用途:ふりかえりがマンネリ化しているチーム

帆船のふりかえりは、うまくいったこと、目標達成に役立ったこと、足かせとなったこと、今後起こりうるリスクについて、チームがふりかえるための魅力的な方法です。この比喩は、チームが一緒に船に乗って島に向かっており、航海中に雲や風を避け、錨で足止めされないようにし、岩や海賊を避けていかなければならないというものです。

「標準的なふりかえりに少し飽きてきた頃、この方法は私のチームにとってとても効果的でした」と、Miroverse とテンプレートのプロダクト・マーケティング・マネージャーであるクリスティン・ライヒは言います。「このテーマはとても楽しく、特に誰かに帆船の絵を描いてもらうと盛り上がります。」

テンプレートを使用する場合でも、会社のロゴをボードに追加したり、リスクの種類に応じて視覚的要素を追加するなど、チームがボードをカスタマイズするためのオプションを常に利用できます。

アトラシアンのチームふりかえり

向いている用途:初めてふりかえりを行うチーム

私たちは、企業が自社のニーズに合わせた最適なフレームワークを独自に適応させるのが大好きです。私たちは Miroverse でこれらの事例にハイライトを当て、自身の事例も加えるようにしています。

アトラシアンは、このふりかえりテンプレートを、4 ~ 8 人のグループでうまくいったことと改善すべきことを話し合い、次のステップを特定するために特別に開発しました。シンプルなフレームワークで、よく機能します。

Miro の学習プログラム・デザイン責任者であるアンナ・ドボルニコワによると、彼女のチームはこのテンプレートをアレンジして、「祝う」 と「質問」という項目を追加したそうです。

「よりバランスの取れた議論が行えます。個人にもチームにもエールを送り、難しい質問もオープンに共有できます。そうすることで、より有意義で、率直な会話をすることができ、判断や評価の姿勢ではなく、探求者の考え方を持つことができるのです」。

アジャイルふりかえりワークショップのファシリテーション

向いている用途:ふりかえりワークショップキットをすぐに作りたいファシリテーター

こちらが長時間のチームふりかえりワークショップへの Miro 自身のアプローチです。このボードでは、PMM のリンジー・メレディスが、3 つのアクティビティー(3 つのアイスブレレーカー、4L のふりかえり、パーフェクションゲーム)について、ディスカバリーセッションを最初から最後までリードしたい場合のスターターパックとして紹介しています。イントロのプレゼンテーションや質疑応答コーナーもすでに設定されています。

さあ、ふりかえりを始めましょう!

ふりかえりを実施することで、仕事のスタイルに対する共通の理解を深める、個々の視点への感謝を深める、一緒に働く方法を改善するための具体的なアクション・アイテムのリストを集めるなど、多くのメリットが得られます。

Miro のテンプレート ライブラリーMiroverse コミュニティーのテンプレートギャラリーでインスピレーションを得て、すぐに使い始められる具体的なフレームワークを見つけましょう。