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OKR とは?KPI、MBO との違いや導入メリットについて詳しく解説

OKR についての画像

OKR は目標の設定・管理フレームワークであり、多くの企業が四半期や月の目標管理に OKR を導入しています。

この記事では OKR についてや KPI、MBO との比較、メリット、OKR で使用される 評価指標について詳しく解説しています。

また、記事の最後には OKR の設定をサポートする無料のツールやテンプレートに ついてもご紹介しているので、ぜひご確認ください。

それでは OKR について見ていきましょう!

OKR とは?

OKR(Objective and Key Results)は、目標の設定・管理フレームワークの1つであり、 アメリカ合衆国に本部を置くインテル社で発案されたフレームワークです。

現在では、Google や Meta 社などの大手シリコンバレー企業で採用されている目標設定・ 管理フレームワークとして注目を集めています。

OKR は KPI や KGI と比べて、高い頻度で目標の設定、追跡、評価をすることで 知られています。最近ではオンラインのOKRツールなどを活用して、OKR のサイクルを 効率的に回している企業も多く存在します。

また、OKR で目標を設定することで、組織のすべての従業員が同じ目標に向かって 優先度を設定し、業務を実行していくことができるというメリットがあります。

OKR の意味・構成要素

上記でも記述した通り、OKR は「Objective and Key Results」の英語の頭文字をから 名付けられたフレームワークです。

ここでは、各構成要素にどのような意味や機能があるのか見ていきましょう。

O:Objective(目標)

Objective(目標)は、組織で追跡する測定可能な目標のことを指します。

通常、OKR の目標は、達成可能かつ理想に根差したものが設定されます。

OKR の目標を設定する上で重要なことは、シンプルで覚えやすいものを設定することであり、 数値などをもつ定量的な目標を設定する必要はありません。

KR:Key Result(主要な成果物)

Key Results(主要な成果物)は、目標に対する進捗を追跡するための測定可能な 指標のことを指し、1 つの Objective(目標)に対して、2〜5つのKRを設定するのが 良いとされています。

また、KR ではよくストレッチゴールが成果物として設定されます。

ストレッチゴールは達成不可能ではない高い成果物のことを指し、基本的に60~70%の 達成度で成功と見なされます。

OKR、KPI、MBO の違い

KPI(Key Performance Indicator)

KPI (Key Performance Indicator) は「重要業績評価指標」とも呼ばれ、 組織の業績を評価するための重要な指標です。

KPI は目標に向かうプロセス中の特定の側面や活動を測定し、分析することに役立ちます。

例えば、売上成長率や顧客満足度などが KPI として設定されます。

KPI は経営者やマネージャーが進捗をリアルタイムで監視し、必要に応じて戦略を 調整することをサポートするツールとして機能します。

MBO(Management by Objectives)

MBO は、経営学者であるピーター・ドラッカーによって提唱された目標管理 フレームワークであり、個々が目標を設定して、目標を達成した際に人事や報酬においての インセンティブを受けるべきというコンセプトに基づいたフレームワークです。

また、四半期または月一回に進捗が評価される OKR と違い、MBO は年一回という 頻度で評価されます。

OKR(Objective and Key Results)

OKRは目標設定のためのフレームワークで、組織のビジョンと戦略的な目標を明確に するために使用されます。

Objectives(目標)は鮮明で挑戦的な目的を示し、Key Results(主要成果)は その目標を達成するための具体的な手段を定義します。

OKRは、目標の達成に向けた全組織の取り組みを調整し、動機付けを高めるために 設計されています。

つまり、KPI は現状の最適化に、MBO は個人の能力と結果の管理、OKR は未来のビジョンと 成長に向けて使用される目標設定フレームワークであり、3者とも目標設定・管理のための フレームワークには違いありませんが、計画される時間枠にその違いが存在します。

▼ 関連ページ KPIとは?KGIやOKRとの違いや設定方法を簡単解説

OKR を導入するメリット

OKR には目標が達成できるということ以外にも、組織とって多くのメリットが存在します。

以下でそのメリットを見ていきましょう。

目標が設定しやすい

組織やビジネスを成長し続けるためには、適切な目標を設定し、その目標を達成し 続けなければなりません。

OKR はこのプロセスにおいて重要な目標設定・管理フレームワークとして機能します。

OKR を通して組織の従業員と目標を共有することで、モチベーションや生産性の向上に つながります

進捗状況の追跡と評価ができる

OKR ではプロジェクトの進捗状況や一定の期日で目標が達成されているかを確認・評価する ことができます。

定期的に進捗状況を確認することで、設定した目標に対してどのようにアプローチして いくかをイメージしやすくなります。

タスクやリソースの優先順位が設定しやすくなる

OKR を導入することで、組織の目標が明確になり、主要な結果(Key Results)を 達成するためのタスクの管理やリソースの優先順位が設定しやすくなります。

すべての従業員が同じ目線で仕事ができる

組織全体の目標をもとに OKR を設定することで、すべての従業員が同じ目線で業務を 遂行していくことが可能になります。

そのため、モチベーションも上がり、より確実に組織やビジネスを成長させることができます。

OKR のルーフ・ショットとムーン・ショット

OKR の目標達成基準値として「ルーフ・ショット(Roof Shot)」と「ムーン・ショット (Moon Shot)」というものがあります。

以下でこの2つの目標設定基準値を見ていきましょう。

ルーフ・ショット(Roof Shot)

ルーフ・ショット(Roof Shot)は「屋根に届くほどのショット」と日本語訳することが でき、OKR で設定した目標の100%に達した時に達成される目標達成基準です。

OKR に慣れていない場合や目標達成フレームワークを導入したての時には、このルーフ・ ショットを目標達成基準として、目標を設定してみるのもおすすめです。

ムーン・ショット(Moon Shot)

一方でムーン・ショット(Moon Shot)は「月に届くほどのショット」と日本語訳が できるくらい、達成が困難であるが、達成してみたいチャレンジングな目標達成指標の ことを指します。

一般的に、ムーン・ショットの60%〜70%ほどを達成できれば良いとされていますが、 この基準が誤った誤解を招き、逆に従業員のモチベーションを下げてしまうということも 多くありません。

逆にルーフ・ショットの10%以上がムーン・ショットとより達成しやすい数字を設定して、 従業員のモチベーションを上げている企業もあるようです。

まとめ

OKR(Objective and Key Results)は、目標の設定・管理に役立つフレームワークであり、 Google や Meta 社などの大手シリコンバレー企業でも採用されていることで知られています。

最近では日本でも多くの大手企業が OKR を使って目標達成の指標を設定しているようです。

OKR を導入することで、企業全体で統一されたビジョンを持って目標達成に対して取り組む ことができ、従業員のモチベーションの向上にもつながる非常に便利なフレームワークです。

これを機に、あなたの組織でも OKR がどのように組織の目標達成と成長に対して効果が あるのか考えてみてはいかがでしょうか?

Miro の OKR

オンラインのワークスペースである Miro では無料のツールやテンプレートを使って簡単に OKR を設定することができます。

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