需要供給図テンプレート

需要供給図テンプレートとは？

ビジネスにおいて、価格設定は非常に重要です。Miroの需要供給図テンプレートは、消費者が購入しやすい価格に抑えながらも、利益を生み出せる価格を設定することで、最適な価格の決定をする際に役立つテンプレートです。この図では、商品の需要、商品の数、メーカー・売り手・消費者が満足する価格帯の関係を可視化することができます。

例えば、スーパーマーケットで販売するリンゴの価格を決定したい場合を想定しましょう。他の卸売業者が多数いる場合、価格は自ずと低くなります。しかし、特定の品種の珍しいリンゴを売るのであれば、供給は制限されますが、需要は高くなります。ですが、需要が高いからと言って必ずしも価格を高く設定しなければならないという訳ではありません。もし、希少なリンゴの品種の価格が現在の市場価格よりはるかに高ければ、顧客はより安いリンゴを買うか、あなたの商品への興味を失う可能性が高くなるからです。このように複数の要素を踏まえた上で、適正な価格をどのように判断すればよいか、その時に役立つのが需要供給を可視化してくれるこの図です。

こんな人におすすめ

需要供給図には多数の使い方がありますが、主に商品の価格設定に使われるため、製品開発者や、セールス担当、マーケティング担当などに役立ちます。需要と供給は常に相互関係にあり、市場における商品とサービスの価格と数量を決定するために重要な情報です。企業の利益を上げるための計画を立てる立場の人であれば、企業が顧客が何を求めているかを理解し、製品やサービスを適正な価格で提供することを考えることが必要であり、そのような場面でこのテンプレートが役立ちます。

需要供給図テンプレートの使い方

1. 必要なデータを準備する

Google Sheetsなどのコラボレーションソフトウェアを使用して、ドキュメントを作成し、供給、需要、価格変動に関するデータを追加します。全ての情報を時系列に並べ、図表の大まかなアウトラインを把握します。

2. 需要供給図テンプレートで図を作成する

例えば、スマートフォンの価格を決める場合を想定しましょう。X軸（横軸）に台数、Y軸（縦軸）に異なる価格帯の図を作成します。

データを使用して、下方に傾斜した需要曲線を記入しましょう。そして、既存の資源に合わせて、供給曲線を記入しましょう。ここでは需要曲線と交差するようにしてください。

3. 需要と供給の分析を行う

需要曲線と供給曲線の交点を均衡価格としてマークしましょう。異なる軸から均衡点まで線を引き、実際にどれだけの需要があり、どれだけの供給が必要か分析できます。

需要供給図では、分析する上で以下の重要な要素が含まれます。

• 供給曲線：

供給の法則に基づき、この曲線は、メーカーが特定の期間中に売り手に提供できる商品の数を明確化します。多くの場合、メーカーには1ヶ月に生産できる製品の上限が設定されます。供給が過剰になると、市場は飽和状態になり、商品の需要は減少します。また、消費者は同じ商品を他の市場でも見つけることができるため、価格が低下します。

• 需要曲線：

需要曲線は、需要の法則に基づき、消費者に焦点を当てたものです。これは、平均的な顧客が特定の価格帯でどれだけの製品を購入する意思があるのかを表しています。価格が低いと、消費者はより多くの商品を購入するため、需要が増加します。価格を下げると、おのずと需要が増加します。しかし、利益を減らすことになるので、あまり安い価格設定はできません。

• 均衡点：

供給曲線と需要曲線を調整した場合、これらの線は最終的に交差します。この交差点は、ある商品について需要と供給が等しくなる点を表しています。これは需給均衡、または市場均衡と呼ばれ、均衡価格を決定するのに役立ちます。製品の価格は均衡価格に近いものであるべきです。均衡価格が高いということは、製品に高い値段をつけられるだけの需要と供給があることを意味します。

• 伸縮性：

均衡需給は、良い価格指標となりますが、例外となるケースもあります。商品の需要は、価格水準が変わると変化することがあります。これを「価格伸縮性」と呼びます。価格が変化したときに需給が大きく変化する商品を伸縮的な商品と呼びます。価格が製品の需給に大きな影響を与えない場合は、非伸縮的であると言えます。

これらの要素を抑えて、分析に役立てましょう。