アジャイル変換ロードマップ テンプレート
チームがアジャイル手法をすぐに活用できるためにサポートするテンプレートです。
アジャイル変換ロードマップ テンプレートについて
アジャイル変換計画を成功させるために、ロードマップは 3 つの異なる状況で活用できます。
アジャイルバリューやプロセスをビジネスで素早く実行に移す必要がある場合。
アジャイルが、従来のプロジェクト管理や変わり映えしないビジネス文化からの変換として導入される必要がある場合。
機関やコンサルタントなどの外部パートナーがアジャイルを導入し、組織やチームが徐々に新たな手法を身につけるようとする場合。
アジャイルロードマップは、固定のアーティファクトではありませんが、時間が経過してチームが成長し、企業が成熟するにつれて変化する可能性があります。高レベルを維持し戦略的でいることで、これらのロードマップは顧客の新たなペインポイントを発見すると進化させられるほど柔軟性があります。
アジャイルコーチは、企業オフィスやあらゆる規模のチームが適切な知識やツール、トレーニングを身につけて、長期にわたる成功のためにアジャイルな習慣を確実に身につけられるように、このロードマップを利用することができます。
アジャイル変換ロードマップの詳細に関しては、引き続き以下をお読みください。
アジャイル変換ロードマップとは
アジャイル変換ロードマップは、厳格なコンプライアンス遵守のメソッドから、より柔軟でアジャイルな方法での取り組みへとチームや組織を段階的に移行させるために役立ちます。
必要条件からインテグレーション、そしてセキュリティに至るまで、各事業には「スイムレーン」として計画し、定期的に更新するべき不確定要素があるはずです。
製品ロードマップと同様に、アジャイル変換の賛同を得るためのロードマップは、進化するものです。アジャイル プロセスは、四半期ごとに発送されるべき機能の数(それは製品のバックログにあるべきです!)などのような、詳細指向モデルから抜け出すことをチームに促します。その代わりに、チームは俯瞰的な戦略的思考(アウトカムやテーマ、エピック)に戻ることができます。
巧みに作られたアジャイル変換ロードマップは、高レベルの戦略や各要素に対し異なる確実レベルを伝えることができます。このようなロードマップは、通常、当期に近いほどより詳細で具体的になります。当期から離れるにつれて、より単純で流動的になります。
アジャイルロードマップの活用方法
アジャイル変換を視覚化するためにロードマップングに頼ることの矛盾点は、デジタルで行う製品開発は反復的であり、よくある視覚的なテンプレートのように直線的ではないことです。
アジャイル変換ロードマップを最大限に活用するには、チームそして組織全体の透明性を高めるコミュニケーションツールとして考えることです。
アジャイル変換ロードマップは、以下のような状況で利用することもできます。
チームや組織をウォーターフォール手法からアジャイルに移行させる
組織文化を静的でサイロ化したシステムから、柔軟で透明性のあるものへとリーダーに変更させる
一貫性のないチームプロセスを、目標志向で分散されたチームに置き換える
権利の平等と仕事の分担を進める組織文化を形成する自主的なチームメンバーに力を与える
エンドユーザーのニーズを満たす高品質な製品の提供に焦点を当てる
計画外のミーティングでも、アイデア交換や学習が継続するように、会社全体のコミュニケーションを改善する
アジャイルワークフローを取り入れようとする人には、習慣が身につくとすぐにポジティブな結果が表れるようです。チーム効率の改善や透明性の高いワークフロー、明確なコミュニケーション、より健康なチーム文化、市場投入期間の短縮が、だんだん当たり前のことになります。
アジャイル変換ロードマップの作成
アジャイル変換ロードマップを作成するのは簡単です。Miro のホワイトボードツールは、この作成や共有に最適なキャンバスです。まずアジャイル変換ロードマップ テンプレートを選択することから始めましょう。その後、以下の手順に従って自分のスケジュール帳を作成することができます。
事業目標や主要な業績指標を理解しましょう
アジャイル変換計画に取り掛かる前に、そもそもなぜそれを行う必要があるのかについての背景を理解しましょう。ロードマップをチームと再考し、全員が歩調を合わせられる明確な目標や測定可能な KPI を確実に理解するようにします。
プロダクトビジョンを再確認しましょう アジャイル計画でも長期目標は重要です。タイムラインが計画の一部(四半期から会計年度の視点)である場合は特にそうです。変換を計画する際には、製品ビジョンステートメントを念頭に置くようにしましょう。ビジョンは、変換計画と連携している必要があります。
顧客と話をしましょう
ロードマッピングプロセスを行う前や、その途中で顧客への連絡を怠らないようにします。そうすることで、設定した目標が解決すべき現実の目標と適合します。顧客とはエンドユーザーであるだけではありません。内部関係者であり、クロスファンクショナル・グループの一員でもあるのです。必要に応じて、内部の顧客にコメントや付箋を使ってロードマップにフィードバックしてもらうようにしましょう。
テーマで考えるようにしましょう。ロードマップにはテーマ、つまり最高レベルの目標が必要です。目標とは、あらゆる部門で発生しうる、解決に値する問題点で、無限にある機能リクエストのリストを置き換えるものです。これらのテーマを、先に特定した長期目標や短期目標と連携しなおしましょう。
必要に応じてロードマップに優先順位を付けましょう。
すべてのテーマを特定したら、最も重要なものはどれなのかを考え始めます。リソースが限られている場合、一度にすべてのものに取り組むのではなく、最も緊急度の高いものに取り組むのが最善策です。
プレゼンをし賛同を得て、構築し、イテレーションしましょう。
あらゆるオーディエンス向けに異なる種類のロードマップが必要になるかもしれません。例えば、エンジニアリングチームにひとつ、そしてリーダーシップ向け Buy-in プレゼンテーションのためにもうひとつ、などのように。これは、絶えず更新される反復的なドキュメントであることをお忘れなく。計画が変わったり優先順位が変動するたびに、チームと協力して、テーマや機能、優先順位が進捗状況やビジョンを反映したものになるようにしましょう。
編集カレンダーテンプレート
活躍するシチュエーション:
マーケティング, 戦略プランニング, プロジェクト計画
大半の企業では、コンテンツが大事です。他の何を作るよりも積極的に(そしてはるかに素早く)コンテンツを作成します。これには、ブログ、ニュースレター、ソーシャルメディアの投稿、広告などが含まれ、アイデア出し、執筆、編集、掲載が必要です。そのため、コンテンツチームには編集カレンダーが必要です。このテンプレートでは、チームが戦略的に計画し、現状を整理して(コンテンツタイプ、ライター、チャネル、納品日など)、スケジュール通りコンテンツをすべて完了/掲載できるカレンダーを簡単に作成することができます。
ユーザーストーリーマッピングテンプレート
活躍するシチュエーション:
マーケティング, デスクリサーチ, マッピング
ユーザーストーリーマッピングは、2005 年にジェフ・パトンが考案したアジャイル手法であり、ユーザーの行動を時系列で分析し、整理することで、ユーザーがどのように自社の製品やサービスと出会い、体験しているのかをより深く理解できるほか、プロダクトバックログもユーザーストーリーマップで視覚化、管理できるようになります。個人での使用やチームでの使用にかかわらず、Miro のユーザーストーリーマップにより、製品やサービスを通してユーザーに提供するビジネス価値に焦点を絞り、ユーザーが関心を持つ機能をリリースすることができます。このマッピングフレームワークは、ユーザーのニーズを満たすための要件や実施事項についてプロジェクトやプロダクトチームで認識を共有することに役立ちます。さっそくユーザーストーリーマップを使用して、ユーザーインサイトを手に入れましょう。
アクションプランテンプレート
活躍するシチュエーション:
教育, プロジェクト管理, プロジェクト計画
アクションプランは、英語で「Action Plan」と書かれ、日本語で「行動計画」と訳すことができます。その意味が示す通りアクションプランは、中長期的なビジネス戦略や目標を立てる際に、その目標を達成するために必要不可欠となるタスクやプロセスの計画やこれらが実現可能であるかどうかの判断を下すことに役立つフレームワークです。現代のビジネスパーソンにとって、複数のプロジェクトや事業を受け持つことが当然のこととなってきています。そんな時にアクションプランは、異なるタスクや計画の管理に非常に便利であり、事業推進や組織成長を実現するために非常に重要なフレームワークとなります。このテンプレートは、SMART アクションプランを作成することに役立ちます。SMART は、Specific(具体的な)、Measurable(測定可能な)、Actionable(実行可能な)、Realistic(現実的な)、Time-bound(時間制約がある)の頭文字を取ったものです。
フィボナッチスケールテンプレート
活躍するシチュエーション:
アジャイル手法, 優先順位付け, アジャイルワークフロー
チームを管理する場合、タスクの完了までに要する時間と労力を見積もる必要があります。世界のアジャイルチームで広く使われているフィボナッチスケールを試してみましょう。フィボナッチシーケンスでは、どの項も、その前の2つの項の和となります(0、1、2、3、5、8、13、21 など)。このテンプレートは、プロジェクトにおける全員の作業配分を均一化し、より正確に作業量と時間を見積もることで、有効なプロジェクトタイムラインの作成をサポートします。
変更管理プロセス用テンプレート
活躍するシチュエーション:
アジャイル手法, ドキュメンテーション, プロダクト管理
あらゆる詳細を予測、リサーチ、計画することで、プロジェクトは特定の方向に進むことができます。その後、不測のことが発生し、修正が必要になります。その時、変更管理プロセスが役立ちます。これを使用すれば、適切なステップを定義し、関係者に十分な可視性を示し、エラーや混乱の可能性を減らすことができます。また、このテンプレートは使いやすく、非常に効果的で、変更を実行する前に変更内容を必ず確認し、チームに不要なまたは混乱を引き起こすことが明らかな変更を拒否するよう促すことができます。
プロダクションワークフローテンプレート
活躍するシチュエーション:
アジャイルワークフロー, アジャイル手法, プロジェクト管理
ポッドキャスト、マーケティングキャンペーン、テレビ番組、コンテンツの制作のいずれに取り組んでいても、プロダクションワークフローを作成することが重要です。プロダクションワークフローでは、プロセスのさまざまなステップを見える化します。このテンプレートは、新しいチームメンバーの研修を行うのに役立ちます。また、関係者に高レベルな概要を提示することができます。プロダクションワークフローは、チームやビジネスによって異なりますが、通常、関係者、アイデアをブレインストーミングする方法、タイムラインの表示方法、成功するために必要なリソースに関する情報をを含んでいます。